ヒトiPS(induced pluripotent stem)/ES(embryonic stem)細胞特異的新規単クローン抗体の再生医療への応用を目指す基盤研究
研究責任者 |
川嵜 敏祐 立命館大学, 総合科学技術研究機構, チェアプロフェッサー
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | iPS/ES細胞などを利用した再生医学において、細胞マーカー抗体が、規格化、標準化のツールとして利用されている。ところが、これらの抗体のほとんどがEC(embryonal carcinoma cell、胎児性がん細胞)を免疫原として得られたものであり、iPS/ES細胞に特異的な抗体ではない。そこで研究責任者らは、より厳密な細胞特異性を持つ抗体が必要と考え、ヒトiPS細胞を抗原として動物を免疫し、細胞スクリーニング法によりiPS/ESに結合するがEC細胞とは結合しない2種の抗体(XおよびY)の開発に成功した。本課題では、この内Yについて、エピトープの解明、生物活性の有無を中心に研究を推進し、これらの抗体が再生医療において新しいツールとして社会的に重要な役割を果たす可能性が高いことを示した。
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