高齢者の生活習慣病・認知症予防改善作用を期待される新リン脂質(PI)食材の開発(ヒト臨床テストによる効果の検証)
研究責任者 |
北川 香織 関西医科大学, 薬理学講座, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 高齢者の生活習慣病や認知症予防が期待される大豆由来のリン脂質:ホスファチジルイノシトール(略称PI)を配合した食品摂取による効果をヒト臨床試験により確認し、基礎実験では神経細胞に対するPIの作用機序を解明することを目標とした。 食品として摂取する臨床テストでは短期間でも、認知テストの前頭葉機能試験の検査5(抑制課題)と情動のやる気の項目に有意なプラス傾向が認められ、基礎実験での神経細胞保護効果が有効である可能性が得られた。 今後、臨床テスト期間の延長(1年間)と被験者数の増加を行ったうえで、来春の試験開始を予定しており、試験の評価法には脳機能関連のマーカーの追加を検討する。基礎実験ではPIの作用機序の解明にさらに取組んでいく。
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