キチンナノファイバー/アパタイト複合体を用いた骨再生材料の開発
研究責任者 |
伊福 伸介 鳥取大学, 工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 申請者はカニ殻に含まれるキチンを幅がおよそ10nmの超微細な繊維として単離することに成功している。本研究ではこのキチンナノファイバーの優れた形状と物性、生体への機能に着目し、ヒドロキシアパタイトの足場として複合化した材料を開発した。この複合新素材を骨再生材料として実用化するためには、強く操作性に優れていた。今後は、炎症を誘発することなく骨欠損部の再生を促すこと、治癒後はキチンナノファイバーが生体内で速やかに消化されることの評価が課題となる。本課題が解決されることによりキチンナノファイバーの有効な用途として付加価値の高い医療用材料が具現化し、ひいては鳥取県内で大量に発生する廃カニ殻の有効利用につながると期待している。
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