葉緑体工学を用いた養殖魚のための疾病予防植物の創出
研究責任者 |
中平 洋一 愛媛大学, ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー, 研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 新興国における人口増加や先進国での健康志向の高まりから、世界的規模で水産資源の消費が増大しており、その安定供給には、持続性のある養殖システムの確立が不可欠である。しかしながら、ウイルス等に起因する魚病被害が、養殖業における生産性向上の課題となっており、低コストかつ効率的な感染防除技術が求められている。本研究では、植物細胞の「葉緑体」をバイオリアクターとすることで、抗原ワクチンとしての効果が期待される魚病ウイルス由来タンパク質を(細胞内全タンパク質の10%以上のレベルで)大量発現することに成功した。これにより、植物を利用した魚病ワクチンの低コスト生産に向けた可能性が示唆された。
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