膵癌の治療開発モデル動物を用いた抗癌剤治療効果判定法の検討
研究責任者 |
深町 勝巳 名古屋市立大学, 医学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 申請者らは、開発が困難であった膵管癌モデル動物の作製に成功し、血清診断マーカーも同定している。本研究では、この膵管癌モデル動物と血清診断マーカーを用いて、治療効果を判定可能か検証し、ヒト膵管癌の治療モデル動物としての有用性を確立することを目指した。ラットに発生させた膵管がんの大きさと同定した血清診断マーカー値が有意に正に相関したことから、血清診断により腫瘍の大きさを推定可能であることが明らかとなった。また、膵癌細胞を移植したマウスにおいて、抗癌剤の効果と血清診断マーカーの値がよく相関したことから、血清診断マーカーにより治療効果を客観的に評価可能であることが示唆された。目標はほぼ達成でき、今後、実際に本モデルで治療効果の判定が可能か治療法も含め検討したい。
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