元素複合機能を活かした動的錯形成に基づく革新的化学物質捕捉剤の開発
研究責任者 |
小川 昭弥 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | イオウ、リン、フッ素を有する固定化剤の合成を行い金属配位能について調べ、切れやすい炭素-窒素結合を持ったジチオカルバミン酸塩ではなく、より強い炭素-炭素結合を持ったジチオカルボン酸塩の重金属固定化剤を、新たに水溶媒中で合成することに成功した。またこの薬剤は鉛の他、カドミウム、水銀、銅、亜鉛、クロムについても高い捕捉性能を有することが明らかとなった 本薬剤を用いた試験では、残余鉛は 0.00952% で、水溶液中のほとんどすべての鉛を取り除き、規制値を十分にクリア可能であった。フッ素系溶媒を用いた回収については、フルオラスアルキル基の導入反応について検討したところ、4回までの回収、再利用が可能であった。
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