研究責任者 |
古丸 明 三重大学, 生物資源学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 珠の結晶厚は移植した細胞貝の影響を 受ける事が明らかになった。安定した養殖環境下では細胞貝の使い分けによって結晶厚を制御できる。薄い結晶厚を好むのならば青い干渉色を持つ細胞貝を、厚い結晶厚を好むのならば赤い干渉色を持つ細胞貝を選択することによって、得られる真珠の干渉色を制御することが可能になることが判明した。また、水温などの環境要因や貝の成長にともなう要因は、細胞由来の要因よりも強い影響力をもつ事、貝殻真珠層の結晶厚は成長とともに薄くなるが、貝殻の部位によって度合いは異なる事等が明らかになった。これらの結果により、細胞貝(ピース貝)の選抜育種により、真珠品質の制御する技術開発への道が開かれた。
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