天然硫酸化多糖サクランを用いた抗炎症性被覆シート剤の開発
研究責任者 |
本山 敬一 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 創傷に対する治療は、従来のガーゼと消毒薬の治療法から、創傷面の再生組織を殺傷させないために消毒薬を用いず、創傷面を被覆・保湿させることで、自然治癒を促進させる湿潤療法へと移行しつつある。本申請課題では、消炎性を有する創傷被覆シート剤としての天然硫酸化多糖サクランの有用性評価を行った。我々はサクラン含有シート剤の作成に成功し、優れた強度および安定性を有することを見出した。また、サクランはアトピー性皮膚炎モデルマウスの創傷行動を抑制、抗炎症作用を有する傾向が示された。今後、抗炎症作用に優れるサクランシートの改良を行い、将来的には臨床試験を実施する予定である。
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