皮膚常在菌制御によるアトピー性皮膚炎増悪化予防に役立つ新規な脂肪酸素材の開発
研究責任者 |
永尾 寿浩 地方独立行政法人大阪市立工業研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 皮膚常在の善玉菌と悪玉菌の不均衡が、アトピー性皮膚炎を増悪化させる原因の1つである。そこで、皮脂中に元来から備わっている脂肪酸の抗菌活性に着目し、天然油脂を原料として、悪玉菌を抑制し善玉菌を抑制しない脂肪酸素材の開発を目的とした。その結果、種々の脂肪酸の構造と抗菌活性の関係を解明し、目的とする脂肪酸の種類とその条件を明確にした。また、微生物法を用いることにより、植物油中に豊富なオレイン酸から、目的とする脂肪酸素材の製造が可能なことが分かり、当初の目標が達成できた。得られた素材は、アトピー性皮膚炎の増悪化予防に役立つ新規で独創的な医薬・化粧品の原料として利用が期待できる。
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