研究責任者 |
近藤 徹弥 あいち産業科学技術総合センター, 食品工業技術センター, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 食品用水中の細菌やウイルス等の微生物の存在は、異臭や異物の原因となるだけでなく感染症を引き起こすこともあるため、迅速かつ簡便で安価な微生物除去法が望まれている。本研究では、微生物 (細菌)を効果的に吸着除去するリン酸カルシウム (CAP)の開発を行った。その結果、CAPの調製法の違いにより、微生物除去能の異なる様々なCAPができることが分かった。微生物除去能と、タンパク質吸着能やCAPの結晶相との関連はみられなかった。微生物の除去原理は吸着であることが示唆された。CAPの微生物除去能は微生物の種類や環境によって変化するが、生理食塩水中に懸濁したEsherichia coli、Pseudomonas putida、Bacillus subtilisなどの細菌を99.9%以上除去するCAPを開発することができた。
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