計算化学支援による水処理膜の新素材設計プログラム開発と高速化実証
研究責任者 |
南雲 亮 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 日本が水処理膜の分野でトップレベルの研究水準を保つには、原水中の浮遊物質が膜に付着して性能低下を引き起こす、いわゆる「ファウリング現象」を抑止する取り組みが欠かせない。そこで本研究は、膜素材の耐ファウリング性を計算化学手法によって予測する理論的アプローチの実証作業を推進した。その結果、プローブ分子を活用した分子構造モデルの簡略化によって耐ファウリング性が予測できることを確認した。さらに本手法が、膜分離法の他、ガス吸収法にも適用できることを発想し、吸収材の高速理論設計につながる基礎データを得た。今後は、膜分離法やガス吸収法を始め、多種多様なプロセス用途に対して、本手法の応用を進める予定である。
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