注意配分特性に基づく運転者ディストラクション検出手法の研究
研究責任者 |
和田 隆広 立命館大学, 情報理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 申請者らの先急ぎ運転検出手法を発展させ、漫然運転などの不注意運転へ拡張することを目的とした。本研究開発では注意配分特性を指標の一つである注視対象判定の分解能を向上させ、車線変更のみに適用可能であった注意配分特性解析の、より幅広い交通状況への拡大を狙った。シミュレータ実験の結果、車線変更準備時に、ディストラクション時に特有の視認行動が発現する傾向が見受けられた。また、本手法の車線合流時への拡張を目指し、ドライバの合流動作のモデリングを行った。第一段階として合流位置判断モデルを導出し、合流行動の判別器を構成することに成功した。ディストラクション検出への展開については予定通りの成果を得られなかった反面、シナリオ拡大については予定以上の成果を得た。 引き続き、さまざまなシーンにおける衝突リスクと視線解析結果の間に利用可能なアルゴリズムを見出すためのデータ蓄積をおこない、そのアルゴリズムが明確になった時点で、応用化の検討に移行する。
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