研究責任者 |
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | IL-34は、ミクログリア活性化を介してアルツハイマー病の病態を改善することが報告された。我々は活性型ビタミンDが、骨や脾臓において、IL-34発現を著しく上昇させることを見出した。本課題の目標である脳移行性活性型ビタミンD誘導体を探索したが、そのような誘導体を見出すことは出来なかった。また、ビタミンD誘導体の中枢でのIL-34活性化作用は弱い事が明らかとなった。その一方で、皮膚では顕著なIL-34発現抑制作用を見出すことができ、炎症性皮膚疾患治療剤としての可能性を見出せた。現在、アトピー性皮膚炎、乾癬は難治性であり新規治療薬のニーズは高い。今後は、本課題の成果をもとにIL-34を分子標的とした皮膚炎症疾患に有効な治療法開発に挑む。
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