研究責任者 |
根来 誠司 兵庫県立大学, 大学院工学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 6ナイロンと66ナイロンは、合成ポリアミド全体の約90%を占め、繊維・プラスチックとして広く利用されている。本課題では、ナイロン加水分解酵素(NylC)の生化学的研究を基盤とし、酵素反応でモノマー化が可能な「次世代生分解性プラスチック」の開発の基礎検討を行った。66ナイロンの界面重合反応で、アジピン酸クロリド(C6)とコハク酸クロリド(C4)を混合して共重合させることで分解性が向上した。また、ヘキサメチレンジアミン(C6)の代わりに、ペンタメチレンジアミン(C5)を用いて合成した56ナイロンでは、高い分解性を示した。ギ酸による前処理後、NylCで反応させ、次いで、ナイロンオリゴマー加水分解酵素(NylB)で処理することで、ナイロンモノマーの回収率は90%以上に上昇することが分かった。
|