糖鎖修飾核酸を用いたインフルエンザ感染診断システムの開発
研究責任者 |
江原 靖人 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 課題では、インフルエンザウイルス上のヘマグルチニン(HA)のシアリルラクトース結合部位に多点で効率よく結合するような糖鎖修飾3量体核酸の設計、および合成を行った。赤血球凝集阻害実験より、この糖鎖修飾3量体核酸は種々の亜型のインフルエンザウイルスのHAに対して108 M-1オーダーの結合定数を有していることが確認された。またこの核酸を担体に固定化することにより、既存のイムノクロマトグラフィー法と同等の感度で、種々の亜型のインフルエンザウイルス量を検出することができた。インフルエンザウイルスが変異してもHAのシアリルラクトース認識能は維持されることから、この糖鎖修飾3量体核酸は、あらゆる型のインフルエンザウイルスを検出する材料として応用可能である。
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