研究責任者 |
丑田 公規 北里大学, 理学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 今のところ全く利用価値のないクラゲ廃棄物を原料にして、アミノ糖のうち、比較的マーケットが大きく、付加価値の高い、高価なNアセチルガラクトサミンを生産し、研究用試薬を生産する技術を開発した。クラゲ由来のムチンには大量に同物質が官能基として含まれていることが判明していたので、ムチン生産工程をスキップし、直接加水分解し、できるだけ少ない工程および低コストで、工業的に純粋な物質を供給できる方法を検討した。その結果、原料の条件次第で適当な手法を用いれば、十分同化合物を生産できる可能性のあることがわかった。この方法は、水産加工廃棄物からコンドロイチン硫酸などが生産されている既存産業のアナロジーであり、産業化の可能性は十分にある。今後はさらに条件の不明な点を追求していかなければならない。
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