高精度レーザ焼結による骨梁構造を有するバイオインプラント製造技術
研究責任者 |
新田 勇 新潟大学, 自然科学系(工学部), 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | レーザ積層造形は、テーラーメイドの金属インプラント作製技術として有望である。過去に、骨梁構造を模擬したサブミリの空洞形状を持つチタン粉末積層造形を試みたが、形状精度を満たすためにはレーザパワーを抑えなければならず、積層造形物の機械的強度は低い結果となった。本研究では、レーザ積層造形後に真空加熱を加えることで、機械的強度を人骨と同程度に増加させることを目的とした。圧縮強度は目標である150MPaを上回ることができた。骨のヤング率10-30GPaの目標に対して、今回の積層造形物のものは3GPaにとどまった。今後は、原料粉末の粒径分布を見直してヤング率の改善に取り組むと共に、骨との親和性を向上させるためにハイドロキシアパタイトで表面を被覆する技術開発を行う。
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