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光異性化反応を利用した新規二核ルテニウムアコ錯体の合成と水の酸化触媒能

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 平原 将也  新潟大学, 新潟大学産学地域人材育成センター, 研究員
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要人工光合成は、将来有望なエネルギー供給システムの一つとして期待されている。人工光合成の構築には、水の酸化反応を効果的に促進させる酸素発生触媒の開発が必須である。二核ルテニウムアコ(II) 錯体は近接したアコ配位子を有するため、ルテニウムアコ(RuII-OH2)からプロトン共役電子移動により生成するルテニルオキソ(RuV=O)種の分子内カップリングによる効果的な水の酸化が期待できる。本研究では、最近当研究室で見出したポリピリジルルテニウム(II)アコ錯体の光異性化反応を利用して二核ルテニウムアコ錯体の合成をおこなった。この結果、得られた二核錯体は電気化学測定において酸素発生過電圧は0.5Vと比較的大きいものの、1.4V vs SCEにおいて触媒反応の回転頻度が31-41s-1に相当する触媒電流を示し、有用な水の酸化触媒として機能することが判明した。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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