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リン糖骨格を基盤としCdc25Bの発現抑制を誘導する新しい分子標的抗腫瘍剤の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 山下 光司  静岡大学, 創造科学技術大学院, 特任教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要リン糖TBMPPの水溶性化(内包化)を達成し、夫々の抗腫瘍活性を評価した。TBMPPの異性体分離・精製及び単結晶X線構造解析によりanti型構造を明らかにした。単離異性体のin vitro評価では、最高の抗腫瘍活性体構造解明には至らなかった。リン糖JYは白血病細胞に対してIC50≒100 nMの高い抗腫瘍活性を示した。 前臨床研究のラットに対するTBMPP水溶液の経口投与では、急性毒性及び慢性毒性共に問題なく、K562細胞を移植したヌードマウスによるin vivo評価で腫瘍の寛解を認めた。 当該研究結果により、リン糖抗腫瘍剤の有効性の実証目標を達成(達成度約75%)できた。今後の更なる高い抗腫瘍活性体探索、高活性異性体の選択的・特異的調製、臨床研究への展開を経て「単剤によるがんの化学療法の革新」を実現する新規な抗腫瘍剤を実用化する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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