高温耐酸化性を有するレアメタルフリー工具用材料の開発
研究責任者 |
下島 康嗣 独立行政法人産業技術総合研究所, サステナブルマテリアル研究部門, 研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 硬度と強度のバランスの良いWC-Co超硬合金は、産業界で広く利用されてきた。ところがその主成分であるタングステンやコバルトは、レアメタルであるため、カントリーリスク等により供給が不安定であり、早期の代替材料への転換が求められている。本開発では、代替材料の有力候補である炭化チタンと金属間化合物である鉄アルミ合金による新規サーメットの開発を目的に、高温耐酸化性であり、スローアウェイチップの利用に耐えうる硬度16GPa以上、抗折力2GPa以上を目標とした。主に混合粉砕条件の最適化を図ることで、硬度16.7GPa、抗折力2.0GPa、破壊靱性値7.0を達成した。また焼結雰囲気を制御することにより、硬度15.3GPa、抗折力1.9GPa、破壊靱性値9.3を達成した。
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