抗腫瘍薬7-エチル-10-ヒドロキシカンプトテシン内封脂質微粒子製剤の製造法確立とその臨床応用研究
研究責任者 |
板井 茂 静岡県立大学, 薬学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、高難溶性抗腫瘍薬SN-38の新規キューボソーム製剤の開発を目標として研究を進め、粒子径が腫瘍細胞への特異的送達が期待できる大きさであり、SN-38内封率が約94%と高いキューボソーム製剤の製造方法を確立した。この粒子物性および製剤特性は目標としていた値にほぼ達している。さらに、本キューボソーム製剤は、SN-38の溶解度を約16倍に向上させ、SN-38の活性型分子種を高い割合で安定的に保持する特長を有しており、既存技術および従来製剤よりも優れている。今後、in vivo実験系において抗腫瘍効果を定量的に評価する検討を進めることで、臨床応用への技術移転を目指した開発研究を継続していく。
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