毒キノコ含有生理活性物質のライブラリ化とこれを用いた毒きのこ中毒事故への迅速対処法の開発
研究責任者 |
会見 忠則 鳥取大学, 農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター, センター長・教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 鳥取大学農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センターで保有しているきのこからいくつかの毒キノコを選抜して、子実体の人工作出技術の開発を行った。これまでに、ツキヨタケ、オオワライタケ、ニガクリタケの人工栽培に成功している。人工栽培により得た子実体と野生のきのこ子実体から抽出物を作製し、きのこ抽出物ライブラリの構築を行った。作成した抽出物ライブラリから、いくつかを選抜して、それらが持つ生理活性を評価した。オオワライタケが産生するジムノピリンに動物細胞のGタンパク結合型受容体に対する活性化作用とニコチン様アセチルコリン受容体に対する抑制作用があることを見いだした。今後、栽培技術の開発、抽出物ライブラリの作成と評価を継続していくことにより、薬などの製品開発に繋がるがることが期待される。
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