ペックマン色素の新規構造異性体の合成と有機エレクトロニクスへの応用展開
研究責任者 |
坂本 良太 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ペックマン色素は1882年に初めて合成された有機分子であるが、その熱的堅牢性、平面性、強吸収・強発光性は近年の有機エレクトロニクス用途に適しており、再注目を集めている。本研究開発では、合成化学的な追究として (1)未発見異性体の合成、(2)新規異性体の収率改善、(3)各異性体の作り分け、(4)新規誘導体の合成を、また有機エレクトロニクスへの応用に関する問題として、(5)未探索の化合物の半導体特性評価、(6)n型半導体特性の実現とアンバイポーラ特性の追究、(7)ホール移動度の改善を目指した。研究期間において、(2)新規異性体の収率改善(1%から40%へ)を達成し、またペックマン色素母骨格の修飾にも成功した。今後は(5)-(7)の進展に特に注力する。
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