研究責任者 |
間世田 英明 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究課題は、申請者が見出した細菌の抗生物質への耐性化を引き起こすタンパク質のその発現を迅速定量を行うことにより、感染菌の単なる薬剤感受性測定ではなく、その株の耐性獲得リスクを分子レベルで短時間に測定し、従来全く手つかずであった、感染菌の院内感染リスク評価の可能性と新しい投薬法(薬の選択法)の提案を可能とするシステムを確立するものである。先に申請者は細菌の抗生物質耐性化を引き起こすタンパク質を発見していることから、このタンパク質の発現を定量することにより、細菌の多剤耐性化のリスクを事前に検出するシステムの確立を試みた。その結果、本タンパク質の抗体を用いることにより、そのタンパク質を迅速に検出し、その発現量から耐性化リスクを評価することが可能な評価システムを構築することに成功し申請目的を達成することができた。今後は、本システムを感染症で最も重要な菌株の一つである緑膿菌に適応し、さらに本システムの実用性を広げていく予定である。
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