Pim-2キナーゼを標的とした骨形成誘導活性を併せ持った新規抗腫瘍療法の開発
研究責任者 |
安倍 正博 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | Pim阻害薬の骨髄腫動物モデルでの抗腫瘍と骨破壊抑制効果の検討とPim阻害薬(SMI-16a)を構造変換し作成した新規誘導化合物の治療効果と利便性や安全性の評価を目標とし、目標はほぼ達成された。本研究によりPim阻害薬は抗腫瘍活性と骨形成誘導活性を同時に有するユニークな抗腫瘍薬であることが示された。今後の展開として、本化合物は、骨髄腫や癌の骨転移に対する骨量回復活性を有する抗腫瘍薬のみならず、長期使用においても腫瘍発生の心配のないがん治療関連骨量減少や骨粗鬆症に対する全く新しい骨形成誘導薬として臨床応用しうる可能性がある。構造変換し作成した一連の化合物の構造活性相関の情報を基に新たな特許性のある化合物を作成中である。
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