クロトグラフの波形を利用した嚥下機能の新たな評価ツールの開発
研究責任者 |
井上 誠 新潟大学, 医歯学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、簡易的な嚥下運動の同定とその病態把握を目的として、本来音声解析のために用いられてきたグロトグラフを用いて、嚥下運動の評価法確立のためのデータ構築を図ることを目的とした。嚥下運動の同定に広く用いられている筋電図とグロトグラフの同時記録によって、同手法による嚥下運動の同定のみならず、嚥下反射成分と合致するピークをもつことが健常若年者データから得られた。解析方法についての高い信頼性が得られたことから、被験者を高齢者、嚥下障害者に広げてさらなる記録構築を目指す。将来的に臨床応用化するために必要な項目として考えられる装置の簡素化や嚥下記録の波形解析ソフトウェア開発などを模索する予定である。
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