インジェクタブル多血小板血漿(PRP)調製システムの開発
研究責任者 |
川瀬 知之 新潟大学, 医歯学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 美容整形で社会問題化しているPRP注入療法による「青あざ」が、調製者の未熟な技術による赤血球の混入であることから、従来の遠心分離法にたよらないフィルターによる調製法の開発をめざした。しかし、赤血球と血小板の一体化が予想以上に強力であったことから、フィルターによる分離で最適な条件を見つけるには至らなかった。そこで、代替法として、従来の遠心分離でBuffy coatを分画化するステップを見直し、血小板を血漿分画全体に濃縮することとした。この分画から赤血球分画と接しない部分(上部90%)を再度遠心することで赤血球の混入しないPRPを容易に調製できた。初期の目標とは異なるものの、これは調製者の技術的熟達度に影響されない方法であり、「青あざ」発生の危険性を著しく低下させる効果が期待できる。
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