キラル分子を分析するための小型のイオンモビリティ装置の開発
研究責任者 |
岩本 賢一 大阪府立大学, 大学院理学系研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | イオンモビリティ装置は、移動度の違いを利用して、物質の同定、構造情報を取得する。イオンモビリティ装置の分解能は飛行距離に依存するため、分離能力が高い装置は大型である。今回、小型のマルチポール型イオンモビリティ装置を開発した。開発中の装置は、イオン軌道シミュレーション結果により、高い透過率を持つことを示した。また、真空中での放電現象を利用した低温プラズマイオン源の開発を行い、イオンの生成を確認した。真空中での低温プラズマを用いたイオン化が可能となったことから、異性体の情報を保持したイオンの生成が期待できる。
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