コンクリート橋を予防保全するための対象部位選定技術と簡易対策法の実用化
研究責任者 |
宮里 心一 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 海岸沿いに立地するコンクリート橋を対象とし、1)どの部位で劣化速度が速いかを選定し、2)簡易に予防保全できる方法を開発した。そのため、1)では、実橋を模擬した実寸試験体を作製し、冬季の強風な北陸地域で暴露し、どの面にどの程度の海風が当たるかを実験的に測定した。その結果、最も海側に位置する面へ、多くの塩分が飛来・付着するであろうことを明らかにできた。一方2)では、短時間に塗布できるシラン系表面含浸工法を提案して、それが塩分の浸透を抑制し、腐食発生を遅らせる予防保全方法になることを確認した。すなわち、噴霧を用いたスプレー方式や、ガーゼを用いた湿布接着方式により、シラン系表面含浸材を塗布する工法は、一般的な刷毛やローラーで塗布する場合と同等の含浸性能を有することが確認できた。
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