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床版蓄熱と断熱塗料を利用した鋼桁の結露抑制技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 永田 和寿  名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要本研究の目的は、日中の太陽熱や断熱塗料を利用することで特に冬の早朝に鋼桁のウェブや下フランジで生じる結露を抑制することにより、桁の腐食環境の改善を行うための技術開発を行うことである。そこで、断熱塗料と蓄熱材を用いた鋼桁を模擬した模型(鋼板)の結露に関する数値解析ならびに小型環境試験器を用いた実験を行った。さらに、実際の橋梁への適用を検討するために、実際の橋梁において結露に関する調査と検討を行った。その結果、蓄熱材と断熱塗料を使用することで桁の温度低下が抑えられ、温度低下によって生じる結露を抑制できることができることが明らかになった。このことにより、鋼桁に生ずる結露を抑制するための基本技術を開発することができた。また、実際の桁は上部に比べ下部が冷えやすく結露しやすい構造であることも明らかになった。今後は、本技術を実際の橋梁に適用するために桁の温度低下をさらに抑制し持続させるための断熱塗料や蓄熱材から鋼板への効率的な熱の誘導や桁の温度分布特性を考慮した研究や検討を行う予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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