研究責任者 |
田谷 正仁 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本課題では、術後の臓器間癒着を阻止するための新しい術後癒着防止剤の開発を目指し、体液中のグルコースと接触するとゲルを形成するヒアルロン酸誘導体を用い、繊維芽細胞の接着性抑制、ゲル化時間の制御可能性、術後癒着モデルを用いた検討から、その有効性を実証することを目標とした。実施した検討からは、得られるゲルには細胞が接着しないこと、ゲル化時間も約5~60秒程度で制御できることに加え、癒着も防止することができることが明らかとなり、目標とした項目をほぼ達成することができた。今後は、手術時に損傷を受けた上皮細胞層を積極的に修復するような機能を付与することで、さらに付加価値を高めることを目指した検討を行う。
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