グルタミン酸とアスパラギン酸を主骨格に持つ新規アミノ酸及びその誘導体の合成
研究責任者 |
吉村 智之 京都大学, 化学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 不斉触媒や不斉補助基等の外部不斉源を用いることなく不斉合成ができる分子内及び分子間不斉記憶型反応を活用し、官能基密集型新規アミノ酸誘導体の合成法の確立に成功した。アスパラギン酸-グルタミン酸ハイブリッドアミノ酸への変換は困難であったものの、本ハイブリッドアミノ酸のカルボン酸部とアミン部に異なる保護基を持つアミノ酸誘導体への変換法を確立できた。得られたアミノ酸誘導体から種々の官能基変換を行うことで天然物合成へ応用しキラルビルディングブロックとしての有用性を示すことができた。今後、分子内共役付加反応で得られた beta-ラクタムは抗菌剤として、官能基密集型アミノ酸誘導体はキラルビルディングブロックとしての更なる展開を目指す。
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