M細胞抗原デリバリー分子を用いた経鼻粘膜HIVワクチンの最適化
研究責任者 |
三隅 将吾 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、ワクチン抗原にTGDKを結合させた低侵襲性経鼻粘膜HIVワクチンを調製し、HIV初発感染部である膣粘膜に、より効率的にHIVを排除する免疫応答(抗CCR5 IgAおよび抗ENV IgA)を誘導することを目指した。経鼻からワクチン抗原の接種により、実際に膣部にワクチン抗原に対する抗体を誘導できることを初めて確認できた。今後、実施したすべてのカニクイザルに対して、HIVウイルスの感染を排除できる程度の粘膜免疫応答を効率よく誘導させるための抗原の加工、および投与デバイスの加工を行うと共に、実際にHIVウイルスを排除する効果があるか検証することで、実用化を目指したい。
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