研究責任者 |
丸山 徹 関西大学, 化学生命工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 鋳鉄の消失模型鋳造における発泡ポリスチレン模型の熱分解生成物とその温度との関係を明らかにするために、鋳鉄及び銅合金の消失模型鋳造の実験を行い、鋳造中に生成する熱分解ガス層の温度の測定と熱分解生成物の採取・分析を行った。その結果、鋳鉄の鋳造時には多量の褐色液化物とガスの発生が認められ、熱分解ガスの発生量は臨界値を超えると急激に増加することが明らかになった。また、その臨界値は2段階存在することが認められた。実験で得られたデータをもとに簡易シミュレーションを行った結果、熱分解ガスの大量発生に伴う溶湯充填速度の低下を再現することが可能となった。今後は熱分解ガス層中の伝熱解析技術の向上及び熱分解生成物の系外への排出機構の解明によってシミュレーションの精度が向上すると期待される。
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