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日本の伝統的な発酵食品抽出物を用いた糖尿病合併症の予防・治療効果の検証

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 棟居 聖一  金沢大学, 医薬保健研究域 医学系, 助教
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要最終糖化産物(AGE)は、細胞表面に存在するAGE受容体(RAGE)を介して細胞障害的に作用し糖尿病合併症の原因となる。本研究において、申請者は本研究室独自のAGE細胞評価系を用いて、様々なAGEを含む食品の生体への効果を検証してきた。この結果、AGEには細胞表面受容体にアゴニスティックに作用する「悪玉」とアンタゴニスティックに作用する「善玉」とがあり、特に日本古来の伝統的な発酵調味料でありAGEを多く含む醤油といしるから抽出した低分子成分が後者に属することを見出した。また、醤油の低分子画分をもちいた腹腔マクロファージのサイトカイン分泌活性については、醤油低分子はその活性を抑制することが示された。本実験ではいしるの成分を用いた生物活性については測定できなかった。また、糖尿病モデルマウスを用いた動物実験については実験が現在進行形であり結果が出るには至らなかった。今後は、本研究で明らかにしたサイトカイン分泌活性を抑制した醤油成分の実体を明らかにしたい。さらに、今回現在進行形のまま継続中の動物実験評価を行い、健康食品への応用および創薬の可能性について検討したい。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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