動脈硬化症を予防・改善する天然機能成分の作用機構の解析
研究責任者 |
塚本 佐知子 熊本大学, 生命科学研究部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | Manzamine Aは、マクロファージの泡沫化を抑制しACATの作用を阻害した。そこで、高脂血症モデルマウスにmanzamine A を30 mg/kg/dayの量で3ヶ月間経口投与した。その結果、非投与群のマウスに比べて血中脂質濃度の低下が認められ、さらに動脈硬化部位が非投与群の半分の面積であった。したがって、manzamine Aは高脂血症および動脈硬化に対する改善効果を示したといえる。しかし、manzamine AはACAT-1とACAT-2を同程度の強さで阻害した。最近では、ACAT-2を選択的に阻害する薬剤がより有望であると言われているので、今後ACAT-2に選択性を示す誘導体の調製を目ざす。
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