出血助長の副作用を回避した新規低分子化ペプチドの抗血小板薬開発研究
研究責任者 |
吉田 栄人 金沢大学, 薬学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | マラリア媒介蚊の唾液より天然物としては最も高い血小板凝集阻害活性を有する新規タンパクAAPPを発見した(国際特許取得済)。本研究では、血栓形成による虚血性疾患に対する出血助長の副作用のない安全で有効性の高い抗血小板薬に向けて、AAPP構造を解明し、低分子化を行うことを目的とした。部分的な結晶化に成功し、コラーゲン結合部位の一部の構造決定に成功した。しかし、この部分は非常に奇異な高次構造をとっているためアミン酸の一次配列だけではコラーゲン結合部位として低分子化することは出来なかった。ヤブカにもホモログが存在しているので、そのアミノ酸配列の共通部位から予想される活性領域を絞り込み、低分子化を達成する計画である。
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