概要 | 今回研究対象を、マイクロベジクル(MV)だけでなく、更に小さく、複雑な分泌様式をもつExosomesにまで広げた。LASCが分泌するMV/Exosomesを、従来の超遠心法を用いるのみならず沈降法によって安定的に回収することが可能となった。また、含まれるmRNA, miRNAの標準化(normalization)は、一般に、MV/Exosomesに対するhouse keeping geneが定まっていないため困難であったが、回収の際に線虫由来のmiRNAを生成過程で混入することで、可能となった。 限られた種類のmiRNAに関して、LASC, HASCのMV/Exosomes に含まれている種類を検討したが、検出されないもの、大きく変わりないものに別れ、大きな違いを見出すことは出来なかった。今後はmiRNAアレイなどを用いて、より網羅的にLASCの分泌するmiRNAを解析していく予定である。
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