ミジンコ1匹の精密化学計測に基づく次世代型の生体毒性試験法の開発
研究責任者 |
石田 康行 中部大学, 応用生物学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | まず、ミジンコにおける脂肪酸成分の化学組成を、個体ごとに正確かつ高精度に解析できる化学計測法を新たに開発した。この方法により、化学物質共存下で培養したミジンコ試料の脂肪酸組成を分析し、さらに得られた組成データをケモメトリックス手法により統計処理した。その結果、化学物質の存在がミジンコの栄養状態に及ぼす影響を2次元プロットとして視覚化及び数値化して提示することに成功した。この方法では数十μg程度の極微量のミジンコを試料に用いて、種々の化学物質がミジンコに及ぼす影響を迅速かつ簡便に評価でき、当初の目標を十分に達成できたと評価している。今後、より多様な化学物質の影響を系統的に精査していくことにより、実用的な毒性試験法として本システムを実機化することを展望している。
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