新しいキャリア注入法によるレアアースフリー非鉛高温PTCサーミスタの創製
研究責任者 |
武田 博明 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 加熱検知素子やヒータ素子に使われる高温用PTCサーミスタ用材料は、チタン酸バリウムをベースに有害元素である鉛や希少資源であるレアアースを含むセラミックスである。本研究では、鉛の代わりにビスマス・ナトリウム(カリウム)を用い、レアアースの代りにアルカリ土類金属元素を添加することで、耐疲労特性を有するレアアースフリー非鉛高温PTCサーミスタ材料を創製した。同材料は動作温度が170°Cまで到達しており、カーヒータ用途のPTCサーミスタとして有望である。また、ビスマス・カリウムを用いたセラミックスで強誘電特性や焦電特性の温度依存性を調べ、同材料で約300°Cまで動作温度の向上が見込めることが分かった。
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