蚊を模倣した中空微細針の開発と液体吸引・吐出性能の評価
研究責任者 |
青柳 誠司 関西大学, システム理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 生体適合金属(タングステン、ステンレス)を材料として、蚊の口針を模倣した無痛微細針を開発した。この微細針は、1) 精密機械加工技術、または 2) MEMS加工技術を用いて作製され、蚊の口針と同等の大きさ(直径数10マイクロメータ)を有している。専用工具を用いたマイクロ加工により針側面に数マイクロメータピッチのギザギザ形状を付加することで、針の穿刺抵抗力を低減することに成功した。極薄の円形刃を用いて微細針に幅15マイクロメータの溝を形成することで、液体や血液を吸引・吐出可能な中空微細針を作製することにも成功した。また治具を用いることで、作製した微細針を座屈することなく対象(人工皮膚)に穿刺することにも成功した。
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