研究責任者 |
大松 繁 大阪工業大学, 工学部 電子情報通信工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 申請者は真券の材質やインクの成分によって、照射光に対する紙幣光(紙幣表面の反射光、蛍光、放射光)の特性が異なることを利用して、マルチバンド画像を利用した紙幣の真偽識別法を提案した。まず、照射光と紙幣光との種々の波長帯に対する相互関連から、真券に固有な特徴量を自己組織化特徴地図法で抽出した。さらに、その特徴量を学習ベクトル量子化法によるニューラルネットワークに入力し、紙幣の真偽識別を超高精度に行う真偽識別法を提案し、実際の紙幣識別機に搭載して真偽識別性能の定量的評価を行った。その結果、100%の精度で真偽識別を達成できることを示した。今後は海外における紙幣の真偽識別へ展開することを考えている。
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