熱帯性食用ナマコの産卵誘発ホルモンの構造決定と種苗生産技術の開発
研究責任者 |
吉国 通庸 九州大学, 大学院農学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 先行研究で、ハネジナマコの神経組織中に産卵誘発ホルモン活性候補として複数成分を絞り込んだが、精製量の不足から構造解明には至らなかった。本課題ではそれらの構造解明を目指し、精製材料であるハネジナマコ神経組織を100匹分以上に量上げすることを予定した。しかし、今夏の沖縄でのハネジナマコ漁は極めて不漁で、沖縄の漁業者から入手できた個体は10匹にも至らず、ホルモン活性検出の為の生物検定が実質上不可能であった。一方で、非食用ニセクロナマコの神経中にも同様の産卵誘発活性がある事、同活性は幅広い作用特性を有する事、新たに、排卵に関わる新規の生物活性が存在する事を発見した。今後、大量に捕獲できるニセクロナマコをハネジナマコの代替動物として用い、これらの解析を実施する事が可能となった。
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