研究責任者 |
松田 修 京都府立医科大学, 大学院医学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 褐色脂肪細胞は、食物由来の余剰エネルギーを熱として散逸し、エネルギーホメオスタシスを司る。肥満、糖尿病、脂質代謝異常症等の患者では数と機能が著しく低下しており、これら疾患の遺伝的感受性の探索、治療薬の開発等に、褐色脂肪細胞は極めて有用と考えられる。我々は、UCP1発現レベルが極めて高い、高品質なヒト褐色脂肪細胞を作出する技術を確立した。そこで本研究では、本細胞の機能解析と網羅的遺伝子発現解析等を行って、その研究用マテリアルとしての有用性を示すことに成功した。本研究は、国民的疾患ともいえる糖尿病、肥満、メタボリック症候群等に対する創薬研究に有用であるのみならず、将来的には新しい再生医療を提供する可能性がある。
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