トリパノソーマ症に対する簡便で迅速な血清診断法の開発
研究責任者 |
井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | トリパノソーマ症はアジア・アフリカ・南米地域に蔓延する致死的原虫病で、その被害は甚大である。未だに顕微鏡検査による原虫検出が標準診断法として用いられているが、感度が低く時間がかかるために、簡便、迅速、正確な診断法の開発が喫緊の課題である。そこで本申請課題ではトリパノソーマ症簡易迅速診断法の開発を目的とした。研究代表者らが報告してきた各種のトリパノソーマ血清診断用組換え抗原を活用してICT法の開発を試みた結果、試作ICT診断法が完成した。ICT法は既に熱帯病の簡易迅速診断法として応用されており、将来トリパノソーマ症のみならず、各種感染症の簡易迅速診断法として応用できる可能性が極めて高い。
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