グリーンかつ安全なキラル化合物合成を志向したキラルイオン液体型触媒の開発
研究責任者 |
信岡 かおる 大分大学, 工学部応用化学科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 現在開発された医薬品の半数以上を占めるキラル医薬品合成における問題点は"コスト高"、"有機溶媒の大量消費による環境および作業環境での危険"、"多大な労力"である。この問題の解決方法として、液体の塩であり、環境に優しく安全性の高い"イオン液体"をキラル触媒および媒体とする選択的キラル合成システムの開発を行った。 具体的には、天然のキラル化合物を原料に、リサイクル可能な室温で液体の塩であるイオン液体型のキラル触媒型媒体を複数開発し、触媒固定化法も取り入れた反応プロセスの構築に成功した。今後は低コスト且つ安全安心でグリーンなキラル医薬品・材料開発プロセスとして、医薬材料・環境・エネルギー面から幅広い技術移転を目指す。
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