二酸化炭素を効率よく吸収回収可能なイオン液体複合不織布の開発
研究責任者 |
堤 宏守 山口大学, 医学系研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 大量のCO2吸収能を有するものの高粘性のため効率的かつ高速なCO2吸収が困難なイオン液体(IL)の課題解決を目指した。極細繊維表面にIL極薄膜層を形成させた複合繊維からなる不織布を調製し、CO2含有ガスと接触しうるILの比表面積を増すことによりILへのCO2吸収を促進する方法を試みた。調製したIL複合極細繊維不織布のCO2吸収状態を水晶振動子マイクロバランス測定装置により測定したところCO2吸収に伴う重量増加に対応する速やかな周波数変化が観測され、IL複合繊維はCO2吸収能を有していた。今後は吸収性能のより高いIL複合繊維の探索や吸収速度評価について検討を行う。
|