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副作用の少ないがん治療薬を指向した20Sプロテアソーム阻害剤の構造研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 海野 昌喜  茨城大学, フロンティア応用原子科学研究センター, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要我々が最近見出した新規プロテアソーム阻害剤は、不可逆的に活性部位に結合するのではなく、筒状の形状をした20Sプロテアソームの基質の入り口を塞ぐような様式をとっているということが示唆されている。その阻害機構を原子レベルで理解すれば、例えば、その化合物構造を利用したドラッグデリバリーシステムを更に開発し、がん細胞に集積するようにするような、副作用の少ない新しいがん治療薬を開発していくことが可能になる。本研究では、薬剤設計を目指し、薬剤とプロテアソームの複合体原子構造をX線結晶構造解析で解明するのが目的であった。我々は、新規阻害剤一種類と20Sプロテアソームの複合体のX線結晶構造解析に成功し、現在、生化学的なデータを集めているところである。計算科学的な手法が取れていないが、それ以外の概ねの目標は達成できたので、達成度としては75%程度というところだと自己評価している。今後は、生化学的な実験で、提唱する阻害機構が妥当であることを証明し、学術誌で発表する。その後、興味を示してくださる企業や団体が現れれば、共同研究・開発に展開することも考えている。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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