研究責任者 |
浜窪 隆雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 川崎病は日本の乳幼児に多い原因不明の熱性疾患で、罹患者数は年々増加している。IVIG療法などに反応しない例もあり、原因の究明と治療法の開発が待たれている。本研究では、血中PTX3およびその複合体をプロテオミクスにより検出する手法により、原因の究明や診断法の開発につなげることを目的とした。PTX3は可溶性のパターン認識受容体と呼ばれ、ウイルスや細菌を捉えて免疫担当細胞に提示する役割を担っていると考えられている。川崎病患者血中にELISA法によりPTX3の上昇を認め、また抗体磁気ビーズを用いたプロテオミクスにより、PTX3および複合体タンパク質を数種類同定した。今後症例数を増やして、PTXとその複合体タンパク質の病態意義および診断応用について解析する。
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