動脈硬化症予防・診断のための新規酸化LDL測定試薬の開発
研究責任者 |
佐藤 陽 いわき明星大学, 薬学部 薬学科, 研究助手
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 酸化低密度リポ蛋白質(酸化LDL)は、血液中に増加して動脈硬化の発症・進展を支配する。本研究では、高機能性ペプチドを用いた、動脈硬化症予防・診断のための新規酸化LDL測定試薬を開発することを目標として、酸化LDLとの特異的結合能に優れた蛍光標識ペプチドの設計・作製を行った。その結果、酸化LDLに対して特異的かつ用量依存的な結合性を示す2種類の蛍光標識ペプチドを見出した(特許出願済)。さらに、動脈硬化症モデルマウスを用いて検討した結果、これらペプチドはいずれもマウス血漿中の酸化LDLに対して特異的に結合する可能性が強く示唆された。以上より、本研究で見出した蛍光標識ペプチドは新規な動脈硬化症予防・診断剤として期待できると考え、今後はその実用化に向けて産学共同の研究開発につなげていきたい。
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